基礎データ
ずかんNo.038ぶんるいきつねポケモンタイプほのおたかさ1.1mおもさ19.9kgとくせいもらいび / ひでり(隠れ特性)※もらいび…ほのおタイプの技を受けると無効化し、その後に自分が使用するほのおタイプの技の威力が1.5倍。 ※ひでり…場に出てから5ターンの間、日差しが強くなる。 他言語版の名称 英語Ninetalesイタリア語Ninetalesスペイン語Ninetalesフランス語Feunardドイツ語Vulnona 進化 ロコン→キュウコン(ほのおのいし) 名前
名前の由来は恐らく「キュウ(数字の9)+コン(キツネの鳴き声)」 当然球根でも求婚でもない。同名のどうぐ「きゅうこん」が存在するが。 英語名のNinetalesもNine-Tails(九尾)とTale(言い伝え、物語)とをうまく掛け合わせたネーミングとなっている。 特徴
初登場は『ポケットモンスター赤・緑』(第一世代)。 ロコンに「ほのおのいし」を与えることで進化する。 金色の毛並みと九本の尻尾、赤い眼を持った狐の姿を取る。言うまでもなくモデルは妖怪の「九尾の狐」。特に長生きしたことはより輝いた体毛になるという。 忘れられがちだがそれぞれの尻尾の先端は若干色が濃くなっている。 非常に知能が高い一方で執念深い一面があり、神通力が宿っているといわれる九つに分かれた尻尾をふざけてつかんだ者は1000年もの間祟られるという。また、尾によって宿っている神通力が異なるらしい。 赤い瞳で相手の心を自在に操ったり、1000年生きると言われたり、9人の聖なる力を持った仙人が合体してキュウコンが生まれたという逸話が残されている。 1000年生きる故に長寿ポケモンとして扱われ、「キュウコン千年、カメックス万年」ということわざが存在するらしい。 なお、対象を操る能力や神通力に関する話は本当のようだが、どちらかと言えば人を呪うよりも、揺らめく炎で獲物を眠らせたり、神通力で炎を自在に操って獲物を仕留めるなど、狩りに使う事が多い。 アニメ版第232話では1000年生きるという設定が拾われ、陶器製のボールの中で200年も主人の帰りを待っていたという設定であり、屋敷にやって来たサトシらに幻覚を見せる狐らしい能力を見せていた。ボールが壊れた事でどこかへ旅立っていった。 『ポケモン不思議のダンジョン青/赤の救助隊』では氷雪の霊峰の奥地に生息する存在として登場。かつて人間に祟りをかけようとした事があり、サーナイトがそれを庇って祟りを受けた事、その人間と主人公は全くの別人である事をチームFLBに語り、主人公たちに掛けられた疑いを晴らした。この作品の設定ではキュウコンの執念深さ故に祟りを掛けてしまったが最後、キュウコンの力では祟りを解く事は不可能になっている。 ゲーム上での特徴
HPこうげきぼうぎょとくこうとくぼうすばやさ73767581100100 攻撃能力こそ並程度であるものの、妖怪の九尾をモチーフにしているためか本当はゴーストタイプなんじゃないかと疑いたくなるほど補助技のバリエーションが豊富。 扱いは少し難しいものの、上手く立ち回らせてやれば文字通り化けるタイプ。 攻撃技の方も意外に器用で「じんつうりき」や「あくのはどう」、「エナジーボール」などを覚える。 このトリッキーな性能とシンプルで美しい容姿故、熱心なファンが多いポケモン。 そして第5世代で手に入れた隠れ特性はなんと「ひでり」。 あのグラードンと同じ特性を手に入れてしまった。 しかもキュウコン自身の攻撃力強化、弱点のみずタイプ半減、サブウェポンとして溜め無しでの「ソーラービーム」と、グラードンよりメリットが多い。 隠れ特性とはいえ、通常ポケの方が禁止級よりうまく使いこなしているというのは何という皮肉だろうか…… 「にほんばれ」と違い、(第五世代までだが)5ターンで天候が戻らない利点が良い。 ただし素早さが比較的速い分、せっかく「ひざしがつよい」状態にしても他の天候を変えるポケモンが同時に出た場合、その天候に上書きされる可能性がある。 一般ポケモンの「ひでり」持ちの中では「とくこう」が最も低く、素のままでは特殊技の火力がそこまで出ないのも難点。 (「こうげき」も低いがコータスが「フレアドライブ」を覚えないので物理火力はあちらより上) その為特性こそ強力だが戦法は今まで通りトリッキーなものが中心となっている。 8世代では、どくどくやめざめるパワーなどが使えなくなった代わりに、ウェザーボールやマジカルフレイムなど、自身の能力とシナジーがある技をかなり習得する等、大幅なテコ入れが施された。 また、ランクマッチにおいては、シーズン6でそれまで晴れパの起動役であったコータスの使用が禁止されたため、新たな晴れパの起動役としての役割が期待されている。 余談だが色違いは毛並みが銀色(青白)。リザードンやポニータなどと並び、色違いポケモンの中でも特に人気が高い種でもある。 実は、pixivではピカチュウを差し置き、一番最初にイラストが投稿されたポケモンだったりする。(しかし作者は「某ゲームキャラ」と表記し、「ポケモン」および「キュウコン」タグも後付されたものになっている。) なお、最近炎タイプな狐の後輩が登場した。 こっちは東洋の狐でメスが多めなのに対し、あちらは西洋の魔女ながらオスが多めである。
ポケモンGOでは
進化前ロコンが巣を除けば中々出てこないので、必然的にこいつもレアなポケモンの部類に入る……というのは2017年12月8日までの話。 2017年12月9日、第3世代実装と共に「天候システム」が導入され、晴れの時にはほのおタイプの出現率が上がるようになった。 これによって何と晴れているとそこかしこにロコンがうじゃうじゃ出て来るようになったのだ。 だけならまだしも他の天候でもその辺をちょっと歩けばロコンが多数出て来るという状態。 それまでのレアさはどこへ行ったのか…… スペックはというと、原作を反映して防御の方が高く、攻撃力は低い。原作とは異なり覚えられる技も2つのみと限られるので、持ち味であった技のバリエーションも失われてしまい、前線を張れるポケモンかというとそうでもないのが現状。 一応、火力最高の「ほのおのうず」「オーバーヒート」の組み合わせを覚えられるのが救いだが、同じ技構成はより攻撃力の高いリザードン、ブースター、ファイヤー、エンテイ、バシャーモでもできてしまうため、やはりキュウコンの出番は少なかった。 現在はテコ入れがなされ、ゲージ技に分割ゲージ技である「ウェザーボール」と「サイコショック」が加入。他のほのおタイプと十分差別化できるようになっている。 PvPの実装された現在では、上記のように多彩な技で相手を翻弄できる器用さや、耐久の高さを買われて主にスーパーリーグでリージョンフォーム共々それなりに活躍している模様。 レイドボス そんなキュウコンであったが、2017年11月5日よりレイドボスに抜擢されるという快挙を達成した。これまであまり目立たない存在だったキュウコンであるが、思いがけない形でスポットが当てられることになった。 なお、ランクは中堅レベルの★★★となっている。 ほのおタイプなのでみずタイプ、じめんタイプ、いわタイプで挑めば事足りる……のだが、何とゲージ技に「ソーラービーム」が紛れているので不用意に突っ込むと大惨事になる可能性がある。 くさに抜群を取られないギャラドスやドククラゲ、ほのお・くさ両方の技を軽減できるカイリュー、「じしん」で抜群を取れるカビゴン等で挑むのが安全である。 レベル3の中でも単独撃破が難しい部類だったが、現在ではレイドボスから外れている。
リージョンフォーム
基礎データ タイプこおり/フェアリーたかさ1.1mおもさ19.9kgとくせいゆきがくれ / ゆきふらし(隠れ特性) 「ポケモンSM」から登場した、アローラ地方の環境に適応するために姿を変化させたキュウコンのアローラのすがた。 →アローラキュウコン
以上。解説おしまい。