とは、2020.9.29に最新情報のお知らせの最後に放送されたスペシャルミュージックビデオで、「Pokémon」とBUⅯP OF CHIKENの新曲「アカシア」とのタイアップ作品です。アニメーション制作はボンズ、監督は松本理恵が務めています。
アカシアの花言葉は「愛情、友情、魂の不死(秘密の恋、気まぐれな恋)」です。
YouTubeでは公開されて1日目で300万、2日目で600万、3日目で900万回再生され、今現在では5800万回以上再生されています(2022.3.10)。また、2020の「ビルボード・ジャパン」では総合4位を獲得。ダウンロード指標では堂々の1位でした。
また、最後のGOTⅭHA!までの時間が 2分31秒=151 というところもポイントです。もちろん151というのは初代のポケモンの数です。
では、この作品の映像について解説していきます。この作品はコメントに映像と画像、ギャラリーに映像を載せています。
1 初代の感じを意識した「Pokémon」という文字が現れます。
2 線路の上を歩く4人の男性(男子)。これは「BUⅯP ОF ⅭHIⅭKEN」の4人で、このシーンは「スタンドバイミー」という映画を意識して作られています。
なぜ「スタンドバイミー」なのかというと、まず、ポケモンは同じく任天堂の「ⅯОTHER」から多大な影響を受けており(ラスボス(ミュウツー)とかバッジの数とか…)、その「ⅯОTHER」のもととなるのが「スタンドバイミー」だから、つまり「スタンドバイミー」がポケモンの元ネタの元ネタ、原点となるからです。
ゲーム版でも「おとこのこが4にんせんろのうえをあるいている…」と、テレビの前でつぶやく場面があります。
さらに、「BUⅯP ОF ⅭHIⅭKEN」が中学時代に文化祭で「スタンドバイミー」の曲をカバーしてひいており、彼らにとってもこれは重要な曲であると思われるからです。
と、いうことで「GОTⅭHA!」のテーマが「そばにいて、そばにいるもの(スタンドバイミー)」になります。
3 写真投影のシーンです。昔の男の子(現代風に描かれている)がピカチュウ(ジト目)と一緒にいる姿が映っており、この写真を誰かが見ているという状態になっています。
また、設定としてポケモンがいるんだけれどもあくまで普通の世界、ぼくたちの世界として描かれています。
でも、ポケモンという存在はずっと「そばにいます」。
次に現在の男の子の姿です。
ここで、男の子はピカチュウと一緒に過ごしているはずなのにまるでピカチュウなんかいないかのように過ごしていますが、これについては少し後で解説します。
もう一度写真投影。
今度は昔の女の子(90年代の少女漫画風だと言われているのはPokémon発売当時の1996年を意識しているから)とイーブイ(笑顔)との姿が映ります。
男の子と同様で、現在の女の子の姿。
で、男の子のモチーフは今(剣盾)のCMに出ている俳優、岡田将生で、女の子のモチーフは初代ポケモンのCMに出ていた「ロビンちゃん」です。
現代風の男の子と90年代風の女の子は、「幅広い年齢層からPokémonは愛されている」ということを表しています。
さらに男の子と女の子はそれぞれ「昔はポケモンをやっていたけれど今はやっていない人」、「昔から今までずっとポケモンをやっている人」を表し、だから男の子は昔の写真ではポケモンが見えていたのに、今は見えていなかった理由が分かります(で、女の子はずっと見えていました)。
そして、ピカチュウはポケモンの伝統を、イーブイはポケモンの新しさを表しています。
また、先ほどのシーンが誰かが写真を写して見ていると書きましたが、次のシーンで映している人が分かります。
お母さんですね。
ゲームでも現実でも、「そばで」見守ってくれているのはお母さん、旅に送り出してくれるのはお母さん。
「そばにいて」支えてくれる人です。
また、この「お母さん」は、「ⅯОTHER」にもつながります。
「そばにいてくれる」のはポケモンだけではないということですね。
4 家を飛び出した2人。
旅に出ます。
が、女の子がスニーカーとリュックなのにたいし、男の子はサンダル、手ぶらです。
これもまた「ポケモンを今もしている、していない」が関わっています。
背景からは様々な困難が降りかかり、人生のようにも思えます。
で、背景はというとタイプごとにジムリーダー、四天王、キャプテン、しまキング、しまクイーンなどが登場。もちろんポケモンも映ります(一部のポケモンも2人を邪魔します)。
また、タイプも例外がいくつかあるものの、そのタイプの弱点となるタイプが次に映り、その順番は「みず、でんき、じめん、こおり、ほのお、いわ、くさ、どく、エスパー、ゴースト、あく(枠外)、むし、フェアリー、ドラゴン、はがね、ノーマル、かくとう、ひこう」となっています。
みず カスミ、コーン、シズイ、マキシ、スイレン、アダン、ズミ
でんき マチス、テッセン、デンジ、マーマネ、カミツレ、シトロン
じめん ハプウ、キクノ、ヤーコン
こおり カンナ、スズナ、プリム、ハチク、ヤナギ、ウルップ
ほのお アスナ、パキラ、カツラ、カキ、オーバ、ポッド
いわ タケシ、ヒョウタ、ツツジ、ザクロ、ライチ
くさ エリカ、デント、フクジ、ナタネ、マオ
どく ホミカ、アンズ、キョウ
エスパー ナツメ、イツキ、フウ、ラン、ゴヨウ、カトレア、ゴジカ
ゴースト キクコ、マツバ、フヨウ、メリッサ、シキミ、アセロラ
あく カリン、カゲツ、ギーマ、クチナシ
むし アーティ、ビオラ、ツクシ、リョウ
フェアリーマーシュ、マツリカ
ドラゴン イブキ、ゲンジ、シャガ、ドラセナ
はがね トウガン、マーレイン、ミカン、ガンピ
ノーマル アカネ、アロエ、センリ、イリマ
かくとう スモモ、ハラ、シバ、シジマ、トウキ、レンブ、コルニ
ひこう ナギ、カヒリ、ハヤト、フウロ
5 2人ともそれぞれ自分のポケモンとはぐれ、大都会の中にひとりぼっちという状態になってしまいます。
そして、それぞれがお互いのパートナー、つまり男の子はイーブイ、女の子はピカチュウに出会います。
入れ替わっている状態です。
で、このとき男の子にはイーブイが見えていますがこれについてはこの後解説します。
そして…、大都会には影として伝説、幻のポケモンが次々と登場。
フリーザー、サンダー、ファイヤー、ライコウ、エンテイ、スイクン、ルギア、ホウオウ、セレビィ、レジロック、レジアイス、レジスチル、ラティアス、ラティオス、レックウザ、ジラーチ、デオキシス(NAⅮS)、ユクシー、エムリット、アグノム、ディアルガ、パルキア、ヒードラン、レジギガス、ギラティナ(AО)、クレセリア、フィオネ、マナフィ、ダークライ、シェイミ(LS)、アルセウス、トルネロス(霊化)、ボルトロス(霊化)、ランドロス(霊化)、キュレム、ゼルネアス、イベルタル、ジガルデ(10%・50%・パーフェクト)、ディアンシー、ディアンシー(Ⅿ)、フーパ(戒解)、ボルケニオン、カプ・コケコ、カプ・レヒレ、カプ・ブルル、カプ・テテフ、ソルガレオ、ルナアーラ、ウツロイド、マッシブーン、フェローチェ、デンジュモク、テッカグヤ、カミツルギ、アクジキング、ネクロズマ、マギアナ、マーシャドー、ツンデツンデ、ズガドーン、ゼラオラ。
その後、悪役が同じく影として登場します。
メンバーはアカギ、サカキ、ルザミーネ、ゲーチス、フラダリ、アクロマ、アオギリ、マツブサ、グズマ。
そして今度は歴代主人公です。
ユウキ、ハルカ、コウキ、ヒカリ、トウヤ、コトネ、トウコ、メイ、キョウヘイ、ヨウ、セレナ、ミヅキ、カルム。
これももちろん影。そして最後にXYの主人公カルムがたちどまり、こちらをむきます。
ではここでXYについて。テーマは「いろんな考え方を持っている人が世の中にはいるけれどⅩ軸、Y軸のようにどこかで交わることができる」です。
つまり、男の子がまたポケモンと交わることができた、またポケモンを見ることができるようになったことを表しています。
6 歴代チャンピオン、各作品でのライバル、主人公が登場。
まずワタルとカイリュー。
はかいこうせんを放射します。
次にダイゴとメタグロス。
メガシンカです。そしてミクリとミロカロス。
はい、で、我らがシロナさん。
ガブリアスと共にいます。
次にアイリスの手とアデクの手がハイタッチ。
これは、アデクからアイリスへのチャンピオンの継承を表しています。
チャンピオンは受け継がれていきます。
継承されていく想い…。
最後にカルネ。
で、ライバルたちです。
メイ、ヒュウ、ジュン、コウキ、ティエルノ、トルバ、サナ…。
ライバルだっていつも「そばにいて」くれます。
ちなみに、最後の3人は歌詞を口ずさんでいます。
7 ブラックホワイトの世界。
チェレンとトウコ、ベルが並んで歩くシーン。
ゲームでも1番道路を3人が「せーの」と言ってはじめの一歩を踏み出す場面があります。
そのときと並び方が同じなのもポイントです。
そして時は流れ2年後……。
ブラック2ホワイト2の世界です。
今度は大人になったチェレンとベル、そしてキョウヘイが並んで歩いています。
チェレンとベルがキョウヘイの姿を見守っていますね……。
しかし、この2人は行方不明になったトウコを失っています。
「そばにいるもの」を失ってしまってもなお、次の主人公の姿を見守りつづけているのです。
8 ななしの洞窟でのミュウツーとセレナのバトル。
セレナのそばにはゲッコウガが応戦している姿が見えます。
ミュウツーが覚醒。
ゲッコウガは「そばにいるもの」である、トレーナーを守ろうとします。
9 サンムーンの世界です。
グラジオ、ハウ、ヨウが登場。
続いてリーリエがℤ技のポーズをきめようとしますが、画面外から出てきたミヅキがわりこんできます。
10 ブラックホワイトの世界。
まず、トウコの目です。
その目に映る者はレシラムを従えたN。
そしてさらにNの目に映る者がゼクロムを従えたトウヤです。
で、ハートゴールドソウルシルバーの世界です。
まずはコトネの目。
そこに映るのはライバルのシルバー。
原作では珍しい優雅なほほえみを見せてくれます。
メガニウム、バクフーン、オーダイルが後ろにいます。
11 チャンピオンロードです。
ミツルの視点で描かれています。
ミツルにとって超えたい存在であるルビーサファイアの主人公、ユウキとハルカの背中を見つめているミツル。
2人が振り向き、ヒガンバナが舞います。
これ、ヒガナを暗示しています。
12 時代は初代にもどります。
チャンピオンとしてグリーンが腕を組んで待ち構え、まわりには完全再現されたグリーンの手持ちのポケモンたち、フシギバナ、ウインディ、フーディン、ピジョット、ギャラドス、サイドンがいます。
そしてそのグリーンの目に映る者は、レッドです。
シロガネ山の頂上でのヒビキとのバトル。
レッドの後ろにはラプラスとリザードンが見えます。
レッドは最後の切り札であるカメックスを出し、バンギラスを倒すも次に出されたデンリュウによる攻撃を受け、カメックスの表情からもバトルに敗れたことが読み取れます。
その後、レッドの帽子は飛んでいき…先ほどの男の子と女の子の世界へ。
女の子のもとにいるピカチュウにかぶさります。
だんだんといくつかの世界のつながりが見えてきました。
13 そして、女の子の方の画面左上にライトが当たり、藍色の魂を表現しています。
つまり…カイオーガの登場です。
影みたいになっています。
そして男の子の方にもライト。
紅色の魂を表現しているため…グラードンです。
こちらも影になっています。
そしてなんか空の雲がピカピカっとなります。
14 ガラル地方との境界線のようなものが出て来ます。
薄い膜のような感じです。
ここを女の子が走って通り抜けます。
ソードシールドの世界へ。
ガラル地方です。
画面はドローンロトムで撮ったものです。
ジムリーダーたちの登場です。
ヤロー、ルリナ、カブ、サイトウとオニオン、ポプラ、メロンとマクワ、ネズ、そして最後にキバナが登場します。
で、ポーズを決め終えるとあとは任せたぞという感じで片手をあげて画面外へ。
そして我らがチャンピオンダンデが待ち受けているという感じになっています。
これはたぶんゲームを攻略するときの順番だと思います。
ダンデがポーズを決めます。
ビートがいます。
が、ここをよく見るとオリーヴの頭とローズの足が見えます。
そしてエール団に囲まれたマリィが登場。
モルペコがマリィのほっぺをあげて笑わせます。
これはゲームの小ネタである笑顔の練習をもとにしています。
そしてホップです。
後ろにはバイウールー、カビゴン、アーマーガア、バチンウニ、ゴリランダーがいますがやむなく敗れ…炎が画面を覆います。
炎が消え、ダンデが再び登場。
ホップの思いは兄であるチャンピオンダンデに引き継がれます。
ダンデの後ろではキョダイマックスリザードン、インテレオン、バリコオル、オノノクス、ギルガルド、ドラパルトが構えています。
そしてユニフォーム姿のマサルが登場。
このときのユニフォームの背番号は「227」。
ちゃんと「Pokémon」の誕生日が入っています。
そしてマサルはいつのまにかユウリになり、キョダイマックスエースバーンのキョダイカキュウとキョダイマックスリザードンのキョダイゴクエン(多分)のあいうち。
で、やっぱり主人公はチャンピオンダンデを打ち負かします。
紙吹雪が舞います。
15 男の子と女の子の世界に戻ります。
モニター内で紙吹雪が舞っています。
そしてダンデの帽子がこちらの世界へ。
今度は男の子のもとにいるイーブイにかぶさります。
このとき一緒に男の子の頭も帽子の中へ。
いつのまにか紙吹雪がこちらの世界でも降っています。
男の子が帽子をあげると…。
女の子がいます。
はい、ここでやっと男の子はピカチュウをきちんと認識しています。
そしてイーブイとピカチュウが元のトレーナーのもとへ(モニター内でザシアンとザマゼンタがくつろぎ、ザシアンはあくびをします)。
そしてそんな2人を見守る博士たち。
博士たちなしでは冒険は始まりません。
彼らもまた「そばにいるもの」です。
そして最後に御三家たち。
そもそもポケモンがいなければ絶対に冒険は始まらないのです。
ポケモンなしではどんな困難も乗り越えられませんね。
そして御三家が、1番始めからずっと最後まで(クリアするまで)僕たちを見守ってくれる、「そばにいる」存在です。
そして、この作品は、3つの世界が絡み合うことで構成されています。
まず、男の子、女の子のいるあくまで現代だけどポケモンのいる世界。
次にその世界からモニターを通して見ることのできるゲームの世界。
そして最後にそれらを全部映し出してワンパチと一緒に「そばで」見てくれているお母さんのいる今の世界、です(寝てるって?それは内緒です)。
16 チャンピオンダンデを打ち負かし、お互いのパートナーも見つかり、ゲーム版もpvも、お話としてはどちらもこれで終わりです。
が、両サイドには冠の雪原や、鎧の孤島などの看板がたっています。
このように、旅は終わることはありません。
クリア後も、まだまだ冒険は続きます。
道が、地平線の向こうまでのびています。
人生を表す長い長い道です。
この先も、様々な壁が現れるはずです。
でも、「そばにいるもの」と一緒に乗り越えていきましょう。
いつかこの2人もライバルのような「そばにいるもの」になっていくのかもしれません。
…と、ここで最後に帽子と男の子と女の子についてです。
この時点でレッド(初代チャンピオン)の帽子はピカチュウから男の子へ、ダンデ(このときの最新作チャンピオン)の帽子はイーブイから女の子へ渡されます。
この帽子は上にも書いたように、男の子が前はポケモン(赤緑)をしていたことを、女の子が最新作(ソードシールド(剣盾))も楽しんでいることを表しているといえます。
17 そして、もう1度4人の男の人が線路の上を歩いているシーン。
人生の道とはちょうど終わることなく続く線路のようであるともいえます。
青い空を、すべての遺伝子を持つと言われるミュウがとんでいきます。
そして画面は男の子が手を振っているシーンに代わります。
モンスターボールを投げて……
18 GOTⅭHA!
ここからは歌詞の解説です。
歌詞
透明よりも綺麗なあの輝きを確かめに行こう
そうやって始まったんだよ
たまに忘れるほど強い理由
冷たい雨に濡れるときは足音比べ騒ぎながら行こう
太陽の代わりに唄を君と僕と世界の声で
いつか君を見つけたときに君に僕も見つけてもらったんだな
いま目が合えば笑うだけさ言葉の外側で
ゴールはきっとまだだけどもう死ぬまで居たい場所にいる
隣で君のそばで魂がここだよって叫ぶ
泣いたり笑ったりする時君の命が揺れる時
誰より特等席で僕も同じように息をしていたい
どんな最後が待ってようともう放せない手を繋いだよ
隣で君のそばで魂がここがいいと叫ぶ
そして理由が光る時僕らを理由が抱きしめる時
誰より特等席で僕のみた君を君に伝えたい
君がいることを君に伝えたい
そうやって始まったんだよそうやって始まったんだよ
とうめいよりも きれいなあのかがやきを たしかめにいこう
そうやってはじまったんだよ
たまに わすれる ほどつよいりゆう
つめたいあめに ぬれるときはあしおとくらべ さわぎながらいこう
たいようの かわり にうたを きみと ぼくと せかいのこえで
いつかきみをみつけたとき に きみにぼくもみつけてもらったん だな
いま めが あえばわらうだけさ こ とばのそと が わで
ゴールはきっとまだ だけど もうしぬまでいたいばしょにいる
となりで(となりで)きみのそば で たましいがここだよってさけぶ
ないたりわらったりすると き きみのいの ちが ゆれるとき
だれより(ちかくで)とくとうせき で ぼくもおなじよ うに いきをしていたい
どんなさいご がまってよう と も うはなせないて をつないだよ
となりで(となりで)きみのそば で たましいがここがいいとさけぶ
そ してりゆうがひかると き ぼくらをりゆうがだきしめるとき
だれより(ちかくで)とくとうせき で ぼくのみたき みを きみにつたえたい
きみ がいるこ とを きみにつたえたい
そうやってはじまったんだよ
そうやってはじまったんだよ
解説
とうめいよりもきれいなあのかがやきをたしかめにいこう そうやってはじまったんだよ たまにわすれるほどつよいりゆう
何かが始まった理由を語っています。
ポケモンですから、この答えは冒険です。
「透明よりも綺麗なあの輝き」が何なのか、作中では明らかにされていませんが、おそらくこれが「愛情」「友情」「魂」だったりするのだと思われます。
そして、このシーンは上にも書いたように、すべての始まりである「スタンドバイミー」のシーン。
ゲームにおいても、上に書いた「おとこのこが4にんせんろのうえをあるいている…」は、初代の冒頭での家のテレビ。
ポケモンの歴史は4人が歩くところから始まったと言っても過言ではありません。
まさに「そうやって始まった」んですね。
つめたいあめにぬれるときはあしおとくらべさわぎながらいこう たいようのかわりにうたをきみとぼくとせかいのこえで いつかきみをみつけたときにきみにぼくもみつけてもらったんだな いまめがあえばわらうだけさ ことばのそとがわで
悲しいときでも明るく騒ぎながら行こう、と語られています。
ここでは、この歌詞において君と僕との冒険が書かれているのですが、「君」が人間ともポケモンとも、まったく別のものともとれる言い方になっているところがポイントです。
例えば
いまめがあえばわらうだけさ ことばのそとがわで
これは対象を人間だとすれば、深い友情、愛情のなかでは言葉なんて要らないという意味。
ですが、ポケモンだとそもそも言葉では通じ合えないけど言葉の外側では通じ合い、笑いあえるという意味になります。
ゴールはきっとまだだけど もうしぬまでいたいばしょにいる となりでとくとうせきで たましいがここだよってさけぶ
サビ1前半です。
自分の魂が死ぬまで居たいと思う場所。
それは君の隣。
そして少し前の
ぼくがきみをみつけたときに きみにぼくもみつけてもらったんだな
これはこちらが見つけるなんて一方的ではなく君も見つけてくれて僕も見つけたというお互いに支えあっている関係を表します。
人間関係、ポケモン関係もそうであるはずです。
ないたりわらったりするとき きみのいのちがゆれるとき だれよりとくとうせきでぼくもおなじようにいきをしていたい
サビ1後半。
そして命が揺れる時。
これは進化を連想せざるを得ません。
まさに進化の時に、ポケモンの命が揺れます。
つまり、君の進化を特等席で見たい、となります。
が、君を人間だととらえるとこれは比喩表現になり、ここもどれをとっても意味の通じるようにできています。
どんなさいごがまってようと もうはなせないてをつないだよ となりできみのそばでたましいがここがいいとさけぶ
離れ離れになるかもしれません。
天変地異が起こるかも、ものすごく自分にとって悪いことが起こるかもしれません。
でも。
魂は君の「そばに」にいたいと叫んでいます。
そしてりゆうがひかるとき ぼくらをりゆうがだきしめるとき だれよりとくとうせきで ぼくのみたきみをきみにつたえたい きみがいることをきみにつたえたい そうやってはじまったんだよ そうやってはじまったんだよ
最後に語られるのが旅に出た理由。
透明よりも綺麗なあの輝きを確かめるために始めた冒険。
あの日描いた美しい光景を求めて旅立ちました。
そんな中で多くのことに気づくことができるはずです。
そして君に、君がそこにいることを伝えるのです。
残念なことに(世界が終わらないという面ではよいのかもしれませんが)、ポケモンは現実世界にはいません。
主人公もライバルも、実際には存在していません(たまに同じ名前の人は見かけます)。
ですが。
ゲームの中には、思い出の中には確かに君がいて。
君がいたから冒険は始まったのです。
最後に。
シロナさん(第4世代にして登場、シンオウチャンピオン兼考古学者)から1つ言葉を頂きます。
「きみとポケモンならいつだってどこでだってどんなことでものりこえられる」
これ大作なんでみんな見てね(これっていうのはこの記事もだし、ガッチャも)
やっと書き終わりました~
2月23日から書き始めたという事なのでちょうど20日かかったことになります。
( ´Д`)=3 フゥ
サトシってこんな感じだったっけ