基礎データ
ずかんNo.089英語名Mukぶんるいヘドロポケモンタイプどくたかさ1.2mおもさ30.0kgとくせいあくしゅう/ねんちゃく/どくしゅ(隠れ特性) 進化 ベトベター(Lv.38で進化) → ベトベトン
概要
ベトベターが進化し大型化したような姿になったポケモン。しかし何故か体重は変わっていない。
片腕は本家のグラフィックだと確認出来ないが、スタジアムシリーズだと両方確認できる。
初代のポーズが片腕を上げていたのがそのままになっているだけで、アニメやカード等の他媒体等でも両腕が確認できる。普段は体と同化しているのだろう。
進化前同様臭いポケモンである。ヘドロの中でも問題無く生きていける強靭な生命力が、学会でも注目を浴びているとされている。
普段は地面に混ざって擬態しており、見ただけではわからない。
べトべトンに少しでも触っただけで毒に冒されたり、体液1滴でプールの水が濁ったり、歩いた後には決して草木が生えなくなるなど、猛毒ぶりは凄まじい。
また、ピカチュウバージョンとBW2の図鑑説明で「とっても くさい!」と書かれてしまっている。また、アニメ版準拠のポケモン図鑑によれば、湿り気のある土地を好むため、夏に一番臭くなるとの事。
一方、アニメでは汚染した環境の清浄化に大きく関係しているポケモンとして扱われ、また懐いている人間に対しては臭いを発さず毒にも侵さないという設定が加えられている。
『無印』64話の『オーキド博士のポケモン講座』におけるベトベトンの解説でも、海や地中に存在する有害物質を吸収する事で自然の浄化に一役買っているとされており、ゴミの不法投棄で汚れた湖にベトベトンが現れ、汚れを全て平らげて綺麗にしたというエピソードもあった。
それなりの餌を要求するのか、ゲーム中の生息地も基本的にはゴミの多いであろう市街地、もしくはその周辺に限られており完全に人から離れた地域には居ない。(ベトベターは多少の僻地にも居る)
人間が出す大量の汚染物質や産業廃棄物が無いと生存自体が危ぶまれるという、種の存在自体が人間の作り出した環境に極めて依存しているポケモンの一種。
存在自体が汚染物質みたいなポケモンだが、他の汚染物質を捕食してくれる貴重な掃除屋でもあるので居なくなっても困るというのが、なんともリアルで難しい。
ちなみに性質はこう見えて人懐っこいらしく、後述するように仲良くなれば人の役に立つポケモンとなっている。
ポケモンレンジャーではフォルシティに大量に発生したベトベター達の親玉として登場。
何故か這った後にできるヘドロは何故か紫色ではなく、緑色となっている。
ちなみにベトベトン以外にも地下水道にはドガースやオーダイルなどが生息しており、衛生環境とか生態系が色々心配になってくる黒い任天堂要素マシマシのMAPになっている。
2016年某日に行われた「ブサイクだと思うポケモン」というアンケートで、1位のベトベターに次いで2位となってしまい、進化前後でワンツーを飾ってしまうことになってしまった。
一方、2020年に行われた公式人気投票「ポケモン・オブ・ザイヤー」では、サンダースやロコン、コダックといった人気のメンツを差し置いてまさかのカントー16位という大快挙を成し遂げた。
生息地
赤青緑ピカチュウFRLG:ポケモン屋敷
金銀クリスタルHGSS:タマムシシティ(実はタマムシシティの水上にはベトベトン族しか出現しない。何があった。)
BW2:ヒウンげすいどう
ゲーム中での特徴
HP攻撃防御特攻特防素早さ105105756565→100(金銀から)50
攻撃面に恵まれないどく単タイプの中で数少ない主砲となりうるポケモン。
素早さは低いものの、その他の能力は中々優秀で、特にHP、攻撃、とくぼうに優れる。
強力などくタイプの物理技「ダストシュート」を高火力で繰り出すことのできるポケモンであり、そのほかの攻撃技も「しっぺがえし」「かげうち」「きあいパンチ」「だいもんじ」「だいばくはつ」と便利な物が揃っている。
補助技も「かなしばり」「おきみやげ」「とける」「ちいさくなる」と、割とお得意な様子。
どくタイプの中でも相当な実力を秘めたポケモンである。
初代:「だいばくはつ」こそ覚えるものの、当時は技も少なく(最大威力のどくタイプ技が「ヘドロこうげき」)しかなく、なによりエスパータイプが強すぎた為、あまり日の目を見ることは無かった。
2世代:「とくこう」と「とくぼう」が分けられた為、特殊耐久が大幅上昇。「のろい」で積む事も可能に。また、「ヘドロばくだん」の登場で火力が大きく上昇。「だいもんじ」の技マシンが入手しやすくなったのも嬉しい。
3世代:「きあいパンチ」を習得したことで攻撃範囲が大きく広がる。また、タマゴ技で「シャドーパンチ」を習得。
4世代:待望の先制技「かげうち」、エスパー対策となる「しっぺがえし」を習得。さらに倒せる範囲が広がる。「ヘドロばくだん」は特殊技になってしまったが、代わりに「どくづき」やさらに威力の高い「ダストシュート」を習得し、結局破壊力が増した。主力技の低い命中を補う「フォーカスレンズ」も非常に相性が良い。こっそり「かなしばり」の命中も上昇。また、持ち物を入れ替える「トリック」が流行した為、持ち物を取られない特性「ねんちゃく」を持つベトベトンは相対的に強化された。
5世代:「だいばくはつ」が弱体化してしまったが、「かなしばり」の命中がついに100%になる。
さらには「ちいさくなる」が回避率2段階上昇に強化された為、よりトリッキーな戦い方が期待できる。
さらに死に特性だった「あくしゅう」に怯み付加効果がついた(最も鈍足のベトベトンでは「かげうち」でしか役に立たなそうだが)。
……しかし、これまでフーディンの「サイコキネシス」すら耐える特殊耐久の高さが売りだったのが、何と相手の防御数値でダメージを計算する「サイコショック」なる技が登場したため若干立場が危うくなった。
その上新たに加わったどくタイプの技は全て特殊という。
BW2からは濃い草むらで出現する個体のみ低確率で「どくどくだま」を所有している。
しかし特性「ねんちゃく」や「なげつける」で取得を妨害してくるので確保は難しい。
なお、隠れ特性として「どくしゅ」が加わったが、効果こそ強力ながらベトベトン自体との相性は微妙。
第6世代
どくを弱点とするフェアリータイプの登場により、相対的な地位が向上。更に「ダストシュート」の命中率も上昇し「どくどく」も必中になった。
『ORAS』から「どく」状態の相手の攻撃、特攻、素早さを1段階ずつ下げる「ベノムトラップ」も覚えたことで、「どくどく」、「ちいさくなる」で耐久型としても強くなった。はがね、どくタイプでも(ヒードラン以外なら)「ほのおのパンチ」でなんとかなる。
第7世代
リージョンフォームが追加され、あちらはあくタイプを複合し何と弱点が1つだけとなってしまう。ちなみにステータスは全く同じ。
習得技も特性もあちらの方が圧倒的に優秀(というか習得技に至ってはほぼ上位互換)。反面通常のベトベトンはこれといった強化がない。
一応フェアリー技・かくとう技・むし技を半減できる(向こうは1倍)という差別化点は有るものの、それがメリットと呼べるほどかと言われると極めて厳しいのが現状。
ある意味図鑑通り新種に立場を奪われて原種が絶滅危惧種になりつつあるという設定がそのまま対戦でも再現されてしまっている。
リージョンフォーム
タイプどく / あくたかさ1.0mおもさ52.0kgとくせいどくしゅ/くいしんぼう/かがくのちから(隠れ特性) 『ポケモンSM』から登場する、アローラ地方の環境で姿と性質を変化させたベトベトンのアローラのすがた。 →アローラベトベトン
アニメでの活躍
CV:石塚運昇 サトシのポケモンの1体。ちなみにサトシの手持ちの中でどくタイプは長年コイツとフシギダネだけであったが、サンムーンにてベベノムが加わった。 グンジョシティの発電所に大量発生したベトベターの親玉として登場。 配下のベトベターがレアコイルに蹴散らされた後も最後まで残っていたが、コイル・ピカチュウの連携によりサトシにゲットされる。 ところが、モンスターボール越しでも強烈に臭うため、たまりかねてオーキド博士のもとに転送されてしまう。 その後は、オーキド博士に連絡を取った際に一緒に映ることが多い。 見た目に反してとても人懐っこい性格で、気に入った相手には「のしかかり」で愛情を表現する。 オーキド博士によれば、人になついたベトベトンは臭いを発しないらしく、その後再登場した時には臭いのことには一切言及されなくなっている。 ゲットされる前は発電所にいたためか、電気技に対する耐性もある。 セキエイリーグ第2戦・カオルコ戦で戦闘デビュー。 合気道戦術でフシギダネとピカチュウを立て続けに戦闘不能にしたマダツボミに対する最後の切り札として繰り出される。 作戦は見事的中し、マダツボミの打撃技の数々もベトベトンの柔軟な身体には全く通用せず、そのままのしかかりで完勝を収めた。 その後も、下水道での探索の際や、ポケモンリーグなどで呼び出されることがある。 『ポケットモンスター サン&ムーン』第42話の「カントーでアローラ!タケシとカスミ!!」ではアローラのすがたとの比較として久々に登場し、登場して即サトシに抱き着いていた。しかもこの場面では頬を染めており、地味に可愛らしく描かれていた。
ポケモンGO
HPが全ポケモン中トップクラスの高さを誇り、言うまでもなく単どくタイプのポケモンの中では断トツ。攻撃力や防御力もかなり高めなので、ディフェンダーとしてもアタッカーとしても優秀な性能を誇っている。 現状、純粋などくタイプの数そのものが少ないこともあり、どくタイプ最強のポケモンとしての地位を欲しいがままにしている。もっとも、肝心のどくタイプの出番そのものが今作ではあまりないのがネックだったりするが。 しかし、いかんせん進化元のベトベターの出現率が非常に低いため、入手はかなり困難。 野生の個体の出現など超がつくほど稀である。強力ではあるが、その反面育成の難易度もトップクラスに高い。 ただ、天候ブーストの実装後は、天候が曇りの時に進化前のベトベターがそれなりの確率でフィールド上に出てくるようになった。このあたりは、同じく出現率の低かったドガース系統と同じと言える。 さらに、最近ではベトベターがGOロケット団の手持ちとしても登場しており、2020年7月以降は幹部の1人であるクリフの手持ちになっており、勝利できればゲットすることができる。腕前に自信があるのなら、入手はこちらを頼るのが一番手っ取り早いだろう。 レイドボス 2017年6月23日~11月4日までレイドボスとしてジムに襲来してくることがあった。 ランクは★★と意外に低め。 きちんと育成されたポケモンで挑めば、ソロでも十分攻略可能な範疇である。 ただし、個体によっては通常技でむし技の「まとわりつく」を、ゲージ技であく技の「あくのはどう」を使用してくることがあり、エスパータイプのポケモンで挑んでいると気づいたら体力がごっそり減っていた…なんてことも起こりうる。 エスパータイプのポケモンは比較的打たれ弱いポケモンが多いので、そのあたりも念頭に置いて戦闘を進めるようにしたい。 じめんタイプで挑めれば一番安全ではあるが、種族値がさほど高くなかったり、入手がかなり難しかったりするのがネックである。 ソロ用のボスとしては少々手ごわい相手では会ったが、レイドボスになってくれたおかげでアメ集めや育成が捗ったという声も。そのため、彼がレイドボスから漏れてしまった際には残念がる声も散見された。一応、その後もボスに選ばれることはあるが、不定期なのがやや気になるところ。
イラスト助かる